最近はSDGsの観点から、業務用の食品容器にも環境に配慮した素材が増えてきました。たとえば、バイオ素材もそのエコロジーに配慮した物の一つです。植物由来の成分をポリスチレンやポリプロピレンと混ぜ合わせることによって、耐熱性や耐久性のある素材へと変化させることができます。それらの商品は電子レンジで温め直しても、容器にまったくダメージが出ることがありません。
もちろん中に入った調理済みの食材にも問題は出ないので、安心して顧客に食事を提供することができます。環境に配慮した植物由来の商品には、他にも植物の竹やケナフといった素材の業務用の食品容器があります。こちらは使用されている植物の種類や加工のしかたによって、若干その性能が違ってきます。このタイプの業務用の食品容器は、ポリプロピレンやポリスチレンを使った商品のように、耐油性や耐熱性はそれほど高くありません。
そのため、使うことができる料理はやや限定されることになるでしょう。しかし素朴さを感じさせる見た目や色が、食べる方の食欲をそそります。また紙を使った素材は熱に弱く、そのままでは水分のある物も含めて直接入れることができません。そうした弱点を克服するために、ラミネート加工した商品も存在します。
こちらは樹脂には劣る物の耐熱性や耐油性もあり、レンジでの加熱が可能な商品もあります。使用前と使用後に小さく折り畳むこともでき、廃棄する際もそれほど場所を取ることなく捨てることができます。